アルミ缶の上で樽未完

そこら辺のいちゲーマー/TCGプレイヤー”たるる”のメモ的な何か。所属コミュニティ「パンデモMTG部」の身内MTG大会「パンデモ杯」についてもあれこれ。

GP静岡2018(レガシー)参戦記②-本戦マッチアップ編

前回「ご挨拶・GP静岡2018(レガシー)参戦記① 」から、続きを書こう書こうと思ったまま月日が経ってしまいました。 

本戦の記憶が残っている間に書かなければ…

 

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さて、前回の最後にも記載したとおり、本戦での結果は

 

R1 カナディアン・スレッショルド WLL

R2 URデルバー LWL

R3 BUGレオヴォルド WW-

R4 RBリアニメイト LL-

R5 スニーク・ショー LL-

R6 デス&タックス LWL

R7 Bgリアニメイト WLL

R8 スニーク・ショー LL-

 

トータル1-7、4月末に出たBIG MAGIC Sunday Legacy(2-5ドロップでした)と比べても惨敗です。

 

 

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各ラウンドのゲーム詳細

 

R1 カナディアン・スレッショルド WLL

対戦相手は外国の方でした。後で聞いたらオーストラリア出身らしいです。僕が喋るのは拙い英語でしたが、何とか齟齬なくプレイできました。

G1、早速《敏捷なマングース》が展開され、カナスレだと判明。返しに《縫い師への供給者》誘発を《もみ消し》されるも、《墓所這い》《ゴブリンの砲撃》、《黄泉からの橋》と綺麗に続き、ゾンビトークンと合わせて盤面を制圧、勝ち。途中で2回も黄泉橋の誘発を忘れました。気をつけよう。

G2、後述の弱めキープをしたら《秘密を掘り下げるもの》。当然変身し、《タルモゴイフ》と共に止まらず負け。ライフレースはできていたので、途中で墓地の《未練ある魂》をフラッシュバックしていたら間に合ったかもしれない。正直忘れていて、相手の《外科的摘出》対象《未練ある魂》で思い出しました。始めてのGPの1ラウンド目で緊張していた、という言い訳もできますが、これは流石にゾンバードメント使用者失格かな、と思います。悔しい。

G3、2ゲーム目を反省して平均点キープしたらまたもやデルバーが止まらず。ハンドにあったのが《盲信的迫害》だったので、変身前のデルバー1体に向けて撃つのを戸惑った瞬間を突かれました。その後綺麗にマナを咎められ、引いてきた《罠の橋》も置けず。最後のドローを確認すると、Talは静かに手を差し出した。1-2。

 

R2 URデルバー LWL

G1、《血の墓所》をショックインから《墓所這い》展開したら、相手《損魂魔道師》・《僧院の速槍》、《嵐追いの魔道師》…。ショックランドに甘えることを許さず丁寧にライフを刈り取られる。

G2、サイドインした《暗黒破》をキープ。先の果敢軍団は1/2なので2発撃たないと落とせないが、発掘のおかげで複数回撃ちながらデッキも回せると思いキープ。相手デルバースタートに変身前《暗黒破》が噛み合いきれいに除去。相手はデルバー*2でキープしていたようで、そのまま投了。

G3、お手本のようにデルバーが止まらず負け。1-2。

 

R3 BUGレオヴォルド WW-

カット時に相手のデッキを零してしまいジャッジ。警告。カット時は気をつけよう。

G1、相手ダブマリしたところへ《思考囲い》→《陰謀団式療法》。そのまま《墓所這い》が殴り切り勝ち。

G2、相手の撃った《トーラックへの賛歌》で奇しくも《恐血鬼》が落ちてしまう。結果1手加速したこちらは《陰謀団式療法》で脅威を落とし、そのままビートダウン。2-0。

 

R4 RBリアニメイト LL-

G1、相手のエンドにフェッチから《Badlands》で《納墓》→《恐血鬼》したら、相手もこちらエンドにフェッチから《Badlands》→《納墓》、同じ動きに相手の方と一緒にゲラゲラ笑っていたが、相手の墓地に落ちるのは当然2/1などではなく7/7《グリセルブランド》。そのまま返しに《再活性》。圧倒的サイズ差。

G2、サイドインした《沈黙の墓石》を運良く引いたのでキープ。設置したら相手《再活性》《動く死体》をディスカードしたので、やはり止まっていそう。《思考囲い》をしたら《集団的蛮行》と《墓所のタイタン》。場には《沼》2枚なので、《Lake of the Dead》以外ではタイタン出ないだろうなと思い、めんどくさそうな蛮行をハンデス。墓地に生物がいなかったので、タイタン落として《死体発掘》引かれてもヤバイな、とも思った。返し相手のトップが《Lake of the Dead》。マジかよ。《墓所のタイタン》着地から、鮮やかに2Tでビートダウン。0-2。

 

R5 スニーク・ショー LL-

後述するが今回一番反省しているラウンド。

G1、相手1T《山》、2T《島》、3T《古えの墳墓》→《実物提示教育》→《騙し討ち》→《引き裂かれし永劫、エムラクール》→死。

G2、《思考囲い》で《実物提示教育》落とすも、後続のハンデスが間に合わず4マナ《騙し討ち》素設置から起動エムラクールをこちらのライフにシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!超!エキサイティン!!0-2。

 

R6 デス&タックス LWL

一番練習していたマッチアップなので、今回一番悔しいラウンド。

G1、相手後手《不毛の大地》セットからこちらの《Badlands》割らずにエンド。ちょっと怪しいなと思ったら相手2Tに《魂の洞窟》設置指定「コー」。「コー」!?当然出てくるのは《石鍛冶の神秘家》、《殴打頭蓋》ハンドインは《陰謀団式療法》。このとき《ちらつき鬼火》が見えてデスタクか~~~ってなる。ちなみに追加の石鍛冶も見えた。こちらはこちらでハンドに《黄泉からの橋》を1枚初手でキープしたらなんと引いてきて2枚抱えてしまう。死。

G2、違法生物《梅沢の十手》+《ミラディンの十字軍》でめちゃくちゃにされかけるも、《罠の橋》が間に合う。お茶を濁している間に《未練ある魂》と《ゴブリンの砲撃》でミラディンクルセイダーを処理。スピリットトークンで殴り切るのが間に合い勝ち。しかしこのときマッチ時間残5分強。

G3、慌てて始めた3ゲーム目、相手の《ルーンの母》に立ち向かうため《納墓》で《暗黒破》落とすも、またもや《ミラディンの十字軍》降臨。《恐血鬼》*2と《ミラディンの十字軍》でライフレースするも間に合わず負け。《ゴブリンの砲撃》?あいつは発掘で墓地に落ちたよ。1-2。悔しい。

 

R7 Bgリアニメイト WLL

G1、相手がゆるキープだったらしく先手1Tを生き延びる。後手1Tに《思考囲い》したらリアニだと判明。まだ死ななさそうだったので、スピード命だと思って自分の動きにオールイン。《大いなるガルガドン》待機から《恐血鬼》と《黄泉からの橋》でパワー2を展開。3T目に《未練ある魂》から、土地3つと出てきたトークン2体をサクって《大いなるガルガドン》待機開けキャスト、必殺の土地全サクりガルガドンブチギレアタック。勝ち。

G2、先手《沼》→《暗黒の儀式》→《思考囲い》対象自分《グリセルブランド》ディスカード→《再活性》→投了。

G3、《外科的摘出》と《沈黙の墓石》でキープ。《外科的摘出》は相手の《外科的摘出》対象《恐血鬼》に咄嗟に反応して使っちゃった。《沈黙の墓石》がまたもやそれなりに刺さるも、こちらはクロック引かず。そうこうしているうちに相手も《虚無の呪文爆弾》設置。泥沼の予感。ついに墓石が《突然の衰微》され、ピンチに陥るも《悪魔の布告》が間に合い間一髪セーフ。その後《大いなるガルガドン》待機から、伸び切っていた土地7枚をサクりまたもや必殺ブチギレガルガドンアタック。相手のトップが《動く死体》→《グリセルブランド》7枚ドロー→《動く死体》→《灰燼の乗り手》。ガルガドン、無念にも灰と化す。1-2。

 

R8 スニーク・ショー LL-

G1、先手《思考囲い》したら土地*5に《騙し討ち》と《引き裂かれし永劫、エムラクール》。4マナあるし…《実物提示教育》引かれても死ぬしな、と思い《引き裂かれし永劫、エムラクール》をディスカード、ライブラリに帰る。とはいえこちらも《思考囲い》ゆるキープだったので4Tで削りきれるわけもなく、《騙し討ち》素設置。エムラクール引いてるかな…?引いてた。死。

G2、《実物提示教育》じゃんけん、《グリセルブランド》vs《罠の橋》。お茶を濁すも、《罠の橋》に《残響する真実》。《ファイレクシアの供犠台》と《黄泉からの橋》あったのでコンボ間に合うかなと思うも、グリセルドローで《意志の力》抱えられて《罠の橋》再設置も《悪魔の布告》も許されず。0-2。

 

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今回の敗因総括

自分なりにまとめてみると、

 

①マリガンが甘かった。

②環境理解が足りなかった。練習、勉強不足。

③フェアデッキに勝ち切る調整をしていたのに都合4回もコンボに当たった。

 

の3点に限ると思います。

 

①に関して

ゾンバードメントは大分するとアグロ・デッキと言われますが、《墓所這い》・《恐血鬼》を手札から展開するだけでは小さすぎてライフを殴りきれず、《ゴブリンの砲撃》・《ファイレクシアの供犠台》だけでは文字通り「何もしない」ため、個人的にはそれら各カードのシナジーを重視したある種”コンボ的な”デッキだと考えています。

そのため、例えば

墓所這い》、《恐血鬼》、《思考囲い》、《未練ある魂》、《湿地の干潟》、《沼》、《Badlands》

のような手札では、一見順当にキープができそうですが、順番にクリーチャーを展開することはできても、それらはたった1体の《タルモゴイフ》の前には無力で、ゲームを勝つには至りません。

このデッキでは、墓所這い》・《恐血鬼》はいわば「銃弾」《ゴブリンの砲撃》・《ファイレクシアの供犠台》は「銃身」《納墓》・《信仰無き物あさり》は「弾倉」なのです。

今回僕は、「勝ちたい」という気持ちが先行し、つまり「できるだけマリガンをしたくない」と考えてしましました。結果、先の例のような「撃つための銃が無く銃弾だけある」手札をキープしがちでした。これは明確に負けの理由につながると考えます。

このデッキは、(メイン戦では)「銃弾」ではなく「銃身」と「弾倉」、特に《信仰無き物あさり》と《縫い師への供給者》をキープ基準にしましょう。

 

②に関して

今回このゾンバードメントでGPに出たのは、自分がプレイアブルなデッキがこれしかなかったというのが正直な理由です。それでも記念参加ではなくしっかり勝ちたいと思ったのは、このゾンバードメントが、グリクシス・コントロールを始め過半数のフェアデッキに対して有利に戦えると思っていたからです。

もちろん予想メタゲームには、スニーク・ショーやエルドラージ・ストンピィなどの所謂コンボデッキ、チャリス(《虚空の杯》)デッキが存在していましたが、当たり運の上振れの期待とともに、サイドボードである程度対策することで乗り切れると考えました。

つまり、それぞれが「どういうカードが入っている」・「どういう戦い方をする」・「どういうデッキ」かはある程度勉強、理解していたつもりでした。

R5での出来事で、その認識がまだまだ甘かった、勉強不足であったことを思い知らされます。

 

相手後手1ターン目、《山》セット、ターンエンド。

明らかに怪しい。山ノーアクション…?プリズンなら2マナランドから置物だろうし、赤単なら1マナクリーチャーが出てくるはず。

 

相手2ターン目、《島》セット、ターンエンド。

怪しすぎる。URデルバーにしてもクリーチャーかドロースペル唱えるだろうし、何を構えているんだろう。R5の1-4ラインだし、メタ外のURコントロールとかなのかな?とか考えていました。

 

相手3ターン目、《古えの墳墓》セット、《島》+《墳墓》で3マナ《実物提示教育》から《騙し討ち》設置、《山》から赤マナで起動し《引き裂かれし永劫、エムラクール》降臨速攻アタック。死。

なるほど。なるほど。何がURコントロールとかなのかな、だ。どうしてこれが推測できなかったんだ。手札には《陰謀団式療法》があった。フラッシュバックするための《墓所這い》も戦場に出ていた。どうしてハンデスを撃つことができなかったんだ。

 

おそらく僕はこのとき、スニーク・ショーは「《Volcanic Island》から《定業》を撃つデッキ」という表面的に捉えただけの勉強意識が先行していて、ただただ構えるだけのテンパイハンドを全く予想することができなくなっていました。この点において、僕は勉強不足・練習不足であることを痛感しました。

 

③に関して

もはやこれは言い訳。仕方がない。が、②に述べたようにもう少し各アーキタイプへの理解があれば足掻くこともできたのかな、と思います。勉強・練習あるのみ。

 

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また長文になってしまいましたが、最後まで読んでくれた方は有難うございます。何か意見があれば、是非コメントを付けていただくか、Twitter(@talru_c)までご連絡ください!

 

次の大きな大会は、来年度のBIG MAGIC Open併催のレガシーイベントに出ようと考えています。

それまでは近場や身内、Skypeで練習を重ねようと思います。

精進します!